2017.12.13【漢字】②「弥/彌」
②「弥/彌」
成り立ち
会意文字です(弓+日+爾)。「弓」の象形と「太陽」の象形と「美しく輝く花」の
象形から、時間的にも空間的にも伸びやかに満ちわたる事を意味し、
そこから、「あまねし(行き渡る)」を意味する「弥」という漢字が成り立ちました。
※「弥」は「彌」の略字です。
※「彌」は「弥」の旧字(以前に使われていた字)です
読み
音読み:「ビ」、「ミ」
訓読み:「あまね(し)」、「いや」、「いよいよ」、「や」、「わた(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「いよ」、「ひさ」、「ひさし」、「ひろ」、「ます」、「まね」、
「みつ」、「やす」、「よし」、「わたり」、「わたる」
画数
「8画」(弥)
「17画」(彌)
部首
「弓(ゆみ、ゆみへん(弓偏))」
意味
①「び」
ア:「久しい(長い時間が経っている)。遠い。」(例:弥久)
イ:「あまねし(すみずみまで広く行き渡る様(さま))」(例:弥漫)
ウ:「わたる(続いている)」(例:弥久、弥留)
エ:「わたる(時間が過ぎる)」(例:弥久、弥歴、弥月)
オ:「わたる(一面に広がる、満ちる)」(例:弥漫、弥天)
カ:「大きい」(例:弥天、弥漫)
キ:「繕(つくろ)う。縫(ぬ)う。」(例:弥縫)
ク:「終わる。終える。」(例:弥月)
②「きわめる」
③「いや・や(持続的に程度が高まる様(さま)。いよいよ。ますます。)」
(例:弥栄)
④「梵語(ぼんご) maitreyaの音訳(外国語を漢字で書き表す事)」
(例:弥勒)
⑤「ラテン語 missaの音訳」(例:弥撒)
⑥「弥生(やよい)は陰暦(旧暦)、3月の別名」